うちだ皮膚科クリニック

上星川駅南口すぐ

当院は乾癬/アトピー性皮膚炎における
生物学的製剤使用承認施設です。

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手術・皮膚腫瘍

Surgery / Skin tumor

SURGERY /
SKIN TUMOR手術・皮膚腫瘍

主な対象疾患…幅広く行います!

  • 血管拡張性肉芽腫
  • 脂腺母斑
  • 粉瘤(アテローム)
  • 母斑細胞性母斑
  • 扁平母斑
  • 脂漏性角化症(老人性いぼ)
  • 老人性血管腫
  • 脂肪腫
  • 基底細胞がん
  • 単純黒子
  • 稗粒腫
  • 有棘細胞がん
  • 熱傷
  • 汗管腫
  • 悪性黒色腫
  • アクロコルドン(スキンタッグ)
  • 日光角化症
  • ボーエン病
  • ケロイド・肥厚性瘢痕
  • 石灰化上皮腫
  • ケラトアカントーマ
  • 皮膚線維腫
  • 軟性線維腫
  • 指(趾)粘液嚢腫
  • 老人性脂腺増生症 など

診断について…きちんと診断することが重要です!

皮膚の病気は目で見るだけで診断のつくことも多いのですが、残念ながら見ただけではわからないことも珍しくありません。
そこで、特に皮膚腫瘍の場合はダーモスコープにより拡大して観察し、さらに必要なら一部を生検または全切除して、病理検査を行っています。また、一見ただの湿疹に見えても難病であったり、悪性の病気であったりすることもあり、皮膚腫瘍以外でも必要と思われる場合は皮膚の一部採取(皮膚生検)をして組織検査を行っています。

ダーモスコピー検査

ダーモスコピー検査

ダーモスコープは、偏光レンズにより、皮膚表面の乱反射を除いた状態で内部の構造を観察する機器です。
これにより、普通に見ただけでは判断の難しい皮膚病変の診断が可能になることがあります。体の負担もないし、費用も3割負担で200円余りと低コストです。

皮膚生検…診断のために皮膚の一部を採取します!

通常は局所麻酔をした後、メスやトレパンという太めの針のような器具で皮膚を3~5mm程度円形に切り取り2針程度縫合して終了です。1週間後に抜糸して結果をご説明しています。検査費用は3割負担だと6~8千円程度(診察料は別)かかります。

サージトロンDual EMC
サージトロンDual EMC®
トレパン
トレパン(左から直径3、4、5mm)

当院で使用している高周波ラジオ波メスサージトロンDual EMC®は、一般に病院使用の電気メスよりもかなり高い周波数4.0MHzを採用することで、必要な部分にのみ高いエネルギーを加えることが可能となり、皮膚切開・止血がスムーズに行え、術後の傷もきれいに仕上がります。

手術の流れ

  • 診察初日
    ダーモスコピーなどによる診察。
    手術/皮膚生検が必要な時 ⇒ 日程調整、採血;感染症(B・C型肝炎、梅毒)注意事項の説明。
    ※急を要する病変に関しましては、その場で皮膚生検を施行することもあります。
  • 手術当日
    時間は平日(月曜日は除く)の14時からの予約となります。
    局所麻酔での手術です。朝食は普通、昼食は軽めにお願いします。
    当日の状態確認、体温・血圧・脈拍測定。
    局所麻酔(10分位)後、手術となります。
    術後ケアについてナースからの説明
    ※翌日からシャワーをして頂いて結構です。
  • 抜糸する日
    抜糸は手術日の1週間ないし2週間後になります。
    それまではご自宅で1日1回消毒をして頂きます。
    ※病理結果(病気の診断)は早ければ手術日の1週間後にお伝えできますが、2週間かかることもあります。

料金体制

保険適応で、部位、サイズによって値段がかわってきます。
良性腫瘍の場合:3割負担(1割負担)の患者様

非露出部
(半袖、半ズボンで隠れる位置)
径3cm未満 3,840円(1,280円)
径3~6cm未満 9,690円(3,230円)
径6cm以上 12,480円(4,160円)
露出部
(半袖、半ズボンでも外にでる位置)
径2cm未満 4,980円(1,660円)
径2~4cm未満 11,010円(3,670円)
径4cm以上 13,080円(4,360円)

この料金以外に手術時に使用した局所麻酔代、軟膏代等で500~600円程度、病理検査代金が3,000円程度かかります。

※悪性腫瘍、血管腫の場合は値段が異なります。

術後

術創は抜糸後、通常の皮膚の扱いで結構です。風呂・シャワーでの洗浄、運動問題ありません。後々の傷をきれいに治すという観点から擦過の予防にテープを1~3か月ほど貼付し続けて頂きます。

病変が良性の場合 抜糸にて終診です。何かありましたら再診してください。
病変が悪性の場合 悪性腫瘍により治療方針が異なります。基幹病院に紹介して拡切除、場合によっては放射線療法、抗がん剤の適応になることもあります。
病変によっては切除後1年ないし5年間経過をみて再燃がなければ終診です。

皮膚腫瘍各論

良性腫瘍
粉瘤 皮膚の中に、悪臭ある垢(角層)を入れた袋状のものができ、時に感染を起こして赤く腫れて膿が溜まることがあります。その時は局所麻酔をして切開・排膿します。改善した後、再発予防のため硬い個所(炎症後の皮膚)を切除した方がよいです。
脂肪腫 皮下の脂肪細胞が増殖して1~10cmくらいの軟らかい皮下腫瘤ができます。年余に渡り徐々に増大して自覚症状もありません。治療は摘出です。
ほくろ(色素性母斑) 本来メラニン色素をつくる色素細胞(メラノサイト)やSchwann細胞に分化すべき細胞が未熟のまま皮膚に残存してしまった母斑細胞が集塊を形成したものです。色調は肌色・褐色・黒色と様々で、形態も平坦なものから隆起したものがあります。 治療はレザーと手術(保険適応)があります。
老人性いぼ(脂漏性角化症) 加齢・日光が原因で発生するカサついた病変で、形態は平坦、結節状、角状のものがあり、色調も正常皮膚色、褐色、茶色、黒色と様々です。
治療は液体窒素、CO2レザー、外科的切除を行います。
日光角化症 長い間の日光暴露が原因で生じます。主に顔面にかさつく赤い病変が生じます。 10-20%の割合で有極細胞がんに移行する場合があります。 治療は外科的切除が確実ですが、液体窒素やイミキモドクリームといって患者様自身の自然免疫を高めて病変を治療する方法もあります。
血管腫 血管のできもの全般を指します。生まれつきのものから、大人になってからできるものまで、様々な種類があります。治療はレザーや手術が行われますが病変により扱われ方が異なりますので、一度当院にご相談ください。
稗粒腫(はいりゅうしゅ) 稗は穀物の“ひえ”の意味で1~2mm大の白いできものを生じます。粉瘤と同じ角層が皮膚のごく表面に溜まったもので顔面特に目の周囲に好発します。自然に消失することもありますが、針で小さな切開を加えて中身を圧出する治療が一般的です。
悪性腫瘍

<正常皮膚の構造> 悪性腫瘍

<主な皮膚腫瘍の発生母地>

  • 基底細胞がん:表皮の基底細胞
  • ボーエン病、有棘細胞がん:表皮の扁平上皮細胞
  • 悪性黒色腫:表皮のメラニン形成細胞(メラノサイト)
  • パジェット病:腋窩・陰部・乳輪・肛囲などに分布が多いアポクリン汗腺
  • 血管肉腫:毛細血管、リンパ管
  • 菌状息肉症:真皮内の免疫細胞リンパ球

当院は横浜市大の悪性腫瘍外来、悪性腫瘍の患者様が紹介される基幹病院にて多くの症例を経験した医師が診察します。
関連した基幹病院と連携して患者様に最適な方法を考えます。